「そんな事ないわよ。神田さんは、とっても喜んでる。田中さんは、三谷さんの恐怖を乗り越えて、勇気を出して神田さんを救ったんだから。
私だったら、こんな事出来ない」


「委員長…」


確かにあの時は、舞華の恐怖なんかより、深友を助けたいという気持ちの方が大きかった。


「私も、なるべく協力するから。
私は、田中さんの味方よ。
三谷さん達に、負けないで」


「委員長…ありが、とう…っ」


…人は、冷たい。


氷のように冷たい。


でも、こんなに温かい優しさをくれる人も、いるんだね。


味方が1人でもいれば、頑張って、乗り越えて行ける。


私、舞華達には絶対負けない―――。