すると、瞳が微かに開いた。
「あぁ… あ、の… 助けて、くれて、ありがとう…」
自分がこんな状況でも、深友は痣だらけの顔で微笑みながら、私にお礼を言ってくれた。
そんな…。
私にお礼を言われる資格なんて、ないのに……。
「…神田、さん。私…私、今まで神田さんがいじめられてるのを目の当たりにしても、見てるだけだった。
舞華にたまに協力して……結局私も、舞華と同じだったんだよ…」
そう。
私は、舞華と同じ。
「でも…田中さんは、私の事を、助けてくれた…。
舞華ちゃんが、怖いの、わかってても、それでも負けずに、怒鳴ってくれた。
私は……それだけでも、充分、嬉しいよ……」
「神田さん…」


