朝。





今日から高校2年生だという春






私は走っていた…………




『やばい。。やばいよ!間に合わない!!』




長い髪が目の前で揺れる度視界が悪くなる


くそっ!こんなことならくくってくればよかった!!


そんなこんなで走ってるうちに満開になった桜が幾千も並ぶ並ぶ校門につく



おっ、よかったまだいた!



『っ!かーなーちゃーん!』

「ゲッ!!」



ふわっふわの髪を揺らしこちらを振り向くかなちゃんの顔は歪みに歪んでいる


隣にいる男の子は驚きで目が飛びでそう

けどそんなこと関係ない!



『かなちゃーん。もーかわいーなー』

「んな!?何すんだよ!」



勢いがついたままかなちゃんこと奏斗に抱きつく


相変わらず小さなー

てか、もう身長伸びなくてもいいよ!

抱きつきやすいし!!



『さて、充電も終わったし。もーいくね!バイバーイ』



嫌な顔をしたかなちゃんに手を振り高等学校へ向かう

遅刻したら藍俊に怒られるし、急ごっと



「え!めっちゃかわいーじゃん!誰?今の人!」

「蛇みたいにまとわりつく幼馴染み」