「りさー!!一緒にかえろ!」

ドガっ!と誰かが私に抱きつく。

「んー?美穂!?」

美穂はえへへーと笑って、ぎゅっと抱きしめてくる。

「彼氏さんはー?」

美穂には、他校の彼氏がいる。

「…」

美穂はただ悲しそうに微笑むだけだった。

ふーん…。

別れたんだ。

「うん。一緒に帰ろっか」

指定のバックを肩にかけて、テンションを美穂に合わせる。

「えっとね…。マック寄りたい。港駅の」

下りの方面で、学校から少し遠めのマックの指定。

帰るのが遅くなりそうだ。