久しぶりに悠斗に触れられて、さほど高くなかった熱も上がってしまいそうになる。


「大丈夫。」


私は、おでこに乗せられた悠斗の手の上から自分の手を重ねる。


「悠斗が来てくれたから大丈夫。」


久しぶりに悠斗に甘えられる。


そう思ったのに。


「……大丈夫そうなら帰るわ。なんかあったら呼んで。家にいるから。」


悠斗はそう言って帰ってしまう。


私は、玄関にペタッと座ってしまう。


そうか。そんなに嫌か。


悠斗は、もう学校の外でも私を彼女として見てくれないのか。


あぁそうですか。


私は、玄関で泣きじゃくった。