と、幼馴染みの説明してる暇なんてない。

今重要なのは私が手に持っている''手紙''だ。

宛先も書かれていなければ

差出人も書かれていない。

...いったい誰が?

本当に私に?

なんの目的で?

そんな疑問が頭の中をさまよっている中、

さっきの春香たちの言葉を思い出した。

「えーっと、なんか机の中見てみてら入ってた。

...ラブレター...っていうのかな。

差出人も書かれてない。

てか冬真、物好きな奴もいるんだなって

どういう意味よ、失礼な。」

私は春香と秋から聞かれたことに答えつつ、

冬真の肩をぐーで殴った。

「いってぇ!!」

「大袈裟。そんなに痛くしてないでしょ。


「女に殴られるという精神的ショックで心に大きな傷が...「あーはいはい。」

めんどくさい。

冬真ほどめんどくさいのには会ったことがない。