「鈴木先生っ!!」




「ん?」




振り向くと、同じ塾ではたらく園田駿也先生だった




実は同じ会社で働き、夕方になれば同じ塾で働く




だから、一番仲がいい仕事仲間かな?




園田先生は僕とは違って、髪はきちんと今風に整っている髪を手でクシャッとしながら




「眠たいっすね」




「うん、そうだね、でも仕事はシャキッとしとかないと」




「はー、鈴木先生は真面目ですね…」




「真面目だからじゃなくて、当たり前だろ?」




「まぁ、そうっすけど…あっ、そういえば今日、塾で体験授業に来る子がいるんですよね?」




「うん、そうだよ、僕が担当するんだ」




「お、そうなんですね」




そういいながら、ニヤニヤしていた



「なに?」




「え、いやー、だって女の子でしたよね?」




「うん、そうだけど」




「ふふ…」




あ、こいつ、なんか変なこと考えてるな




「何、変なこと考えてんの?」




「えー、違いますよー」




「はいはい、仕事行くよ」