そこには、大きな蜂がこちらを向いて飛んでいた。 「き、きゃあああああああ!!!!」 無理無理無理無理! ダメなの! 私、虫だけはダメなんです! 「嫌あ!こないでええええ!!!」 「お、音!?」 「なんだ?」 騒然とする周りを気にする余裕もなく、混乱した私は蜂から逃れるため闇雲に走り出した。 「音!」 「綾瀬!待て!」 怖い、怖い、怖いっ! 助けてっ!!!