一ノ瀬くんの家族に、頼まれてしまいました。 私も、琴心ちゃんと会えるのは楽しい、冬深ちゃんも結斗くんもいい子たちなので役に立てるならと快く引き受けてしまったんですが・・・・・。 「あいつらが、なにを言ったか知らないけど、余計なことしないでいいから」 一ノ瀬くんに、きっぱりと断られてしまいました。 シュンと肩を落とす。 わかっていたんですけど。 きっと、一ノ瀬くんは嫌がるであろうと。 自分の図々しさに、泣けてきます。 「・・・はあ」 ああ、ため息まで。 そんな・・・。