音ちゃんにお任せ




「お兄ちゃんは?もしかして、もうバイトいってるの?」

「・・・そうみたいです」



捻挫の方もだいぶ良くなって来たと、一ノ瀬くんは早速バイトに行ってしまったのだ。
一ノ瀬くんは、カフェ以外のバイトは辞めたので、今日もカフェのバイトだ。



「無理しないでって言ったのになぁ・・・」

「すみません・・・。たぶん、私のせいなんです。私が隠れて代わりにバイトをしていたのを知られてしまったので。そのせいで・・・」

「音ちゃんのせいじゃないって!お兄ちゃんが堅物なのよ!音ちゃんがせっかく協力してくれたのに」




事情を伝えていた冬深ちゃんは一ノ瀬くんに対して怒っている。
私の気持ちを思ってということはわかっているけれど、言うべきではなかったと後悔しているのです。

一ノ瀬くんと冬深ちゃんの兄妹関係が悪くなるのは避けたい。




「仕方ないんです。私が首を突っ込みすぎたんですから」

「音ちゃん・・・」




私は気を取り直して料理に取り掛かった。
しばらくして出来上がった料理を、冬深ちゃんと琴心ちゃんの3人で食べ、部活の結斗くんとバイトの一ノ瀬くんの分はラップにくるんでおいておいた。