「あー、音ちゃんに、かっこ悪いところ見せた」
「そんな、かっこ悪くなんてないですよ」
「・・・音ちゃんって、いい人だね」
「え?そ、そうですか?」
なんだか、凄く照れます。
「おせっかいというか、まっすぐというか・・・・、俺、射抜かれちゃったかも」
「え、え!?」
「俺、今傷心だし・・・そんなに優しくされたら、イチコロ・・・」
「え、え、あ、あの・・・」
突然おかしなことを言いだした結斗くんに私は慌てる。
また、からかわれているだけ、ですよね?
「あの、大人をからかわないでください、と以前も・・・」
「本気だって、言ったら?」
ズイッと身を乗り出してきた結斗くん。
後ずさろうとした私はフローリングに手を滑らせべたっと倒れこんだ。
すかさず、結斗くんがその上にのしかかるように手を顔の横について私を見下ろした。


