音ちゃんにお任せ




「ごめん・・・」

「いえ、・・・目、温めた後、冷やしてください。腫れてしまいます」

「ん・・・」




落ち着いた結斗くんをソファに座らせ、温かいタオルと冷たいタオルを渡す。
結斗くんの前に座り、言葉を待った。




「・・・俺ね、フラれてきた」

「え?」

「彼女にね。・・・ごめんね、かっこ悪いところ見せて」

「いえ、かっこわるいなんて・・・」





彼女がいると聞いていました。
その子と別れてしまったという事ですか?
それに、フラれたということは向こうから・・・。

私は、なんと言っていいかわからず黙り込む。




「小学校から一緒の子でさ。俺はずっとその子の事が好きで、中2の時にようやく告白できて、OK貰って・・・すげー嬉しかったんだ」

「・・・はい」

「嫌われたくなくて、彼女のいう事なんでも聞いて、欲しいっていったものプレゼントして・・・優しくしてたつもりだったんだけど」





結斗くんが、震える声を落ち着かせるように深く息を吐いた。