「ふわぁー」

思わずあくびをしてしまった。

周りの人がこっちを見る。

やばっ、慌ててうつむく。



「生徒会に立候補する人って
こんなにいるんだねぇ」

瑛里華にこそっと話しかける。

さっきからずぅーっと
演説を聞いている。

かれこれ30分くらい。

1人1分程度の演説なのに...

「まぁ、生徒会って
色々特権あるからね〜」

瑛里華も眠そうに答える。