抱きしめられながら、司が黒い笑みを浮かべているなんてちっとも知らずに、締め切りの近いレポートのことをあれこれ考えていた。 「外堀はもう埋まっているんだよ。あとは結香が落ちるだけ」 他には何も欲しくないなど知りもしないで、腕の中でくつろいでいるのが憎らしくもある。 長い髪を梳いて、いくつもキスを落とす。 もう、逃がさない。