伝えたいから

だけどやっぱり私はあまり話さない。
というか面倒だ。
早く昼休みになってほしい。


〜キーンコーン カーンコーン〜
昼休みが始まる。
私は一人で屋上に行った。
いつも私はここで昼休みを過ごしている。
もちろん一人で・・・ん?あれ?
先客がいるらしい。
いつも私だけなのに。
でもまぁ、知らないフリをしてればなんとか・・・・・えっ?
なんとその人をよく見れば、嘉賀果君だった。
そして彼は私の方に振り向き、
「おっ、奇遇だな。斉藤も屋上?」
「・・・⁉︎」
「ん?どうしたんだ?俺がおまえを呼び捨てにしたのにびびったか?」
な、何だかクラスにいる時と馴れ馴れしさが違う!
呼び捨てするし喋り方が砕けてる‼︎
「おーい。何固まってんの?石みたいだよ菊凪ちゃん♪」
「っ⁉︎」
い、今よ、呼び捨てされた⁉︎
それも下の名前で⁉︎
も、もしかしてこっちの方が本性?
「ちょっと菊凪ちゃんに宣言?命令?ってのをしたいと思ってね。」
「・・・え?」

「おまえ今日から俺の彼女ね。」
「・・・は?」
「決まり〜♪俺のことは軽く星弥って呼べよ?」
「って、えっ⁉︎」

なんなのこれ!なにこの展開‼︎
いつから私が彼の彼女に?
軽く星弥と呼べよだって⁉︎