──帰り道──


「真弥先輩って、甘えん坊、ですか?」

「なんで?」

「さ、さっき…」



クールだったり、Sだったり、俺様だったり、王子様みたいだったりって…



「…さぁ?」



前言撤回。



真弥先輩は王子様なんかじゃない。
ただの確信犯だ。



「悪魔…」

「いちごが俺を妬かせるからいけない。」

「うちのせいですか!?」



ニヤッと笑って


「当たり前だろ?」



そして、優しくて、甘いキスが降り注ぐ────