はれて付き合うことができた自分と真弥先輩。


「で?どうしろと?」

「えっとー、どうすればいいのかなぁー…なんて」



恋愛経験無な自分はどうしていいか分からないんです。



そこで、佳奈美に相談したものの……


「そんなの、甘えればいいだけでしょ!」





何の役にもたちません。




「それが良くわからないから聞いてるんですケド…」


「だーかーらー、真弥せんぱぁいキス、してください…
って照れ顔で言っときゃいいのー」



「んなっ!!!」




そんなこと言えるわけないでしょー!!!!




「ウブだねぇ、顔真っ赤ですよ?」

「佳奈美が変なこと言うからでしょ!」



顔を見られたくなくて佳奈美から視線をそらす。



「まぁ、無理して恋人らしくすることないと思うけどねぇ。
いつもどうりに話して、そして、2人でいちごのアイスを食べる。それでもいいと思うけど」


「それで、いいのかな」

「抱き合って、キスするのが恋人なわけないでしょ?いつもどうりでいいんだよ。」



にひっと笑う佳奈美につられて笑顔になる。



そうだよね。抱き合って、ちゅーすることだけが恋人同士じゃないんだよね。
普段どうりでも、いいんだよね。