「…マジ?」

「マジ、です。」

「やべー、夢みてぇ…」

「多分、夢じゃないです」




夢なら、ずっと覚めないでほしい。

こんな幸せな夢、きっと他にはないもん。



「夢なら覚めないでほしい、とか思ってる?」

「そ、そんなこと思ってないです。」


正解すぎて反応に困るんですけど。
真弥先輩って本当に、変なところ勘が鋭い…
などと考えていると

────チュ


口に柔らかい感触。


「ほら、夢じゃないだろ?」



ニヤッと口角をあげて笑う真弥先輩は絶対確信犯だ。


「ずるいです…」



「ずるくてもいーの。いちごが好きって証拠だから。」


「よく、そんな恥ずかしいこと言えますね。」


「いちごのことが好きだから言えるんだよ。
いちごは俺のこと好き?」



ニヤニヤ笑う真弥先輩はやっぱり確信犯で
けど、それに逆らえない私は




「好きですよ」



相当、真弥先輩に溺れているらしい。

なので、末永くよろしくお願いします。