帰り際、私が下駄箱で靴を履き替えると、そこには優太がいた。

「あ…」

「よぉ!一緒に帰んね?」

まさか、誘われるとは思ってなかった。
少し戸惑ってる自分がいた。
でも、やっぱり…

「う、うん!」

……好きだなぁ…。
嘘だなんて信じたくもない。
そんな事を思ってる私に、優太が話しかけてきた。

「最近、元気ないけど?」

あぁ…、これはなんて痛い質問なんだ。
なんて答えたら良いんだろうか。

「た、体調がちょっと悪くて…」

「ふーん」

気づくよね、嘘だって。