「叶多が好きな、えーっと誰だっけ。 ーーーーーそう!霧島みなみちゃんだ!!」 「......っ!?お前、なんで知ってっ...」 急に“みなみ”という単語が聞こえて、俺の足は止まった。 俺が唯一惚れた女。 そして、俺のことが唯一嫌いな女。 「ふっふっふっ。楓ちゃんに知らないことはないよ?何年一緒にいると思ってんの?」 「黙れ」 楓が「みなみちゃん」と呼んでいるのが、なぜだか分からねぇが、胸がモヤモヤした。