「それでは、解散。みんな、気をつけて帰れよー」


先生の合図とともに、廊下に飛び出す人々。






「ごめんね、華」


「ううん、いいよー!!日直、頑張ってね?んじゃ、先帰るわ」


「うん、ばいちゃー!!!」





気づけば教室にはあたしたった1人。


......みんな教室出るの早くない?






「......はぁ。」


日誌って......


全然書いてねーし。




静かな教室の中、カリカリとシャープペンの音が響いていた。