初めて見せる試合、こんな結末でごめんね。







「よかった......」


安堵のため息をつく叶多は、とても疲れている。







「ごめん......」


「ん?いいんだよ。

みなみがこうして帰ってきてくれたから。」





そう言ってくれるけど、あたしは知ってるよ?




彼方の手が震えていること。





「......ん。」



「なんだよ。」