「そんな危険な競技に、2年間空手をやっていなかったみなみが出場して、万が一怪我を負ったらどうするつもりだ?
俺に空手はよく理解していない。
だが、大事なみなみを怪我させるわけにはいかないんだ。」
いつになく真剣な表情で、まっすぐひょろ男を見つめる叶多に
あたしは少し戸惑った。
「で、でも......ッ!!
僕たち空手部は、みなみ先輩の力が必要なんです!!
部員も足りなくて......
今度の大会で県大会まで行かなければ、休部になるんです!!」
だから......どうかっお願いします!!!
そう言って必死にあたしに頭を下げるひょろ男を見て、胸が締め付けられた。
休部......。
そうだ。この学校の空手部は、部員数も少なくて毎年ひっしに部員を集めている。
今まで必死に部員を集めて、空手部を繋げて、守っていたんだ。

