と思いながら黙っていると...... 叶多はスッとあたしの耳に顔を寄せてきて 「拒否権なんてもの、あると思うなよ? みなみが俺と帰るなんて、当たり前。っつーか、決定事項。」 なーんて急に態度を変えてきて。 俺様ふっかーつ!みたいな? なんなんだ、まったく。 まさに、これこそ“多重人格”だと思う。 「は、はぁい......」 力なくそう返事をすれば 「......フッ」 耳元で鼻で笑って。