「約束どおり、来たんだな?」
フッと笑う王子に軽く殺意が芽生える。
「来いっつったの、アンタでしょーが!」
「まぁ......そうだな?」
あたしは怒ってるというのに、こうも爽やかというか軽く返事されると、あたし1人で怒ってバカみたいって思っちゃうから、ちょっと嫌なんだけど。
「......で?あたしに何か用事でも?」
あたしの貴重な睡眠時間を削ってまでして来てやったんだから、それなりの内容なはず。
「あー......。別に特別な用はねぇ。」
「あぁん?」
用は......ねぇ......だと?
「ふざっけんなぁぁぁぁぁ!!!」