「11時。渡り廊下来て。


俺、待ってるから。」





「え?だ、だって11時って......」


もう消灯してる時間じゃん!?





先生の目を盗んで来いってか?

あたしにそんな器用なことが出来るとでも思っているのか?あぁん?





「いいから、絶対来いよ?」



あまりにも真剣な目で言うもんだから......





「わ、わかったよ......ッ」


う、頷いちまったじゃんか~~~~~!!!






「じゃ、そういう事で。

後でね、霧島さん。」



満足そうに微笑み、最後は王子で去っていくという何とも言えない自由人に対してあたしは......



「はぁ......ッ」



いろんな意味で疲れていた。