消えた青の太陽色
今は朱色に雲だけ染めて

目には見えない涙雲
雨を降らすはもう間もなく


そんな僕の周りでは
星が沢山流れてた


その星は今も
ここぞと集い
凄い速さで流れてた

燃えるような色した星が

木の横を
草の真上を
縦横無尽に飛び回る

僕の頭を横切る星が
そのまま涙のわけではないけれど
遥か記憶の奥底の
過去見た星とは重なった

二つで一つの星がある
それは何故だか目に焼き付いて

一つきりの星が飛ぶ

見たくは無いのに
目の前を横切るのは一つきり

頭上には二つの星がある
それも気付かぬフリをして

いずれはどちらも見れるだろうか


アキアカネの星が燃え

瞳の奥が火傷する

まるで火傷を冷ますよに

涙雲は雨降らす


そうして気付けばカスも無い