「そぉ?? まぁ、仲良くなれたかなぁとは思うけど」
小山くんは恋バナ的な方向に持って行きたいんだろうな。とは思ったけれど、実際何もないわけで。 というか、大ちゃんとは今日が初対面なわけで。 イイカンジも何もないのである。
「ほーう。 初日から『大ちゃん』呼びしておいて」
小山くんは、どうしても恋愛話にしたいらしく、未だニヤニヤが止まらない。
「そう呼んでって言われたから」
「ふーん。 大ちゃんがそう言ったんだぁ。 めずらしいー。 大ちゃん、モテ子さんだから、自分からそんなに積極的に行くタイプじゃないのに。 大ちゃんの方が恋しちゃったかもねー。 北川は?? 大ちゃんの事気にならないの??」
遂に『大ちゃんは僕が好き』という態で話続ける小山くん。 妄想力が迷惑なくらい豊か。



