傷む彼女と、痛まない僕。



 吉野さんを泣かせつつ、吉野さんのバイト先であるファミレスに着いた。

 『ちょっとここで待ってて』とひとりファミレスに入って行く吉野さん。

 出入り口付近で吉野さんを待つ間、小山くんに告白の結果を報告しようとポケットから携帯を取り出す。

 『おかげさまで告白成功したよ』

 僕の送ったLINEメッセージはすぐに既読になった。

 『そんな気はしてた。 今はちょっと喜べないけど、とりあえず言っておくよ。 おめでとう』

 小山くんらしい、スポーツマンシップに則った爽やかな返事に、やっぱり僕は小山くんの事が好きだなと再確認した。

 そうこうしている間に、店内から吉野さんが戻ってきた。