傷む彼女と、痛まない僕。



 「・・・聞き上手。 やっぱ仕事はちゃんとしてるんだな。 普段は一方的に有無を言わさぬ独壇場な喋り方するのにな」

 吉野さんの言った事に、父はしっくりきていない様だったが、これで吉野さんの安全が確保出来そうで本当に良かったと思った。

 「吉野さん、ちょっとだけ話いい??」

 そんな父が、吉野さんをソファーに誘う。

 「はい」

 父に応じ、父の向かいに腰を掛ける吉野さん。