「ハイ。 茶番はこのくらいでいいかしら?? そろそろ吉野さんの緊張も解れたでしょう??」
『パン』と手を叩いて吉野さんの表情を伺う本田さん。
本田さんは吉野さんをリラックスさせたかった様だけれど、当の吉野さんは呆気に取られ、唖然としていた。
「話は粗方このおっさんに聞いたから、細かい部分を教えて欲しいのと、確認事項があるの。 まず・・・」
父を『このおっさん』と指差しては、ポカンと口を半開きにした吉野さんに話しを始める本田さん。
「あ・・・はい。 宜しくお願いします」
正気を取り戻し、吉野さんが本田さんの正面に座った。



