『いいよいいよ』『いいからいいから』等という押し問答を繰り返す時間ももったいない気がして、素直に焼きそばパンを受け取る。

 「じゃあ、遠慮なく。 ありがとう、小山くん。 でも、その言い訳通用しないっしょ」

 僕が腹痛って・・・。 嘘がバレバレの域を超え、モロ嘘でしかない。

 「ハッ!! そっか。 じゃあ『北川のウンコが止まらない』って事にしとく」

 「小山くん。 本当は生粋の文系なんだから、もっとイイヤツ考えてよ」

 そして、お昼時なんだから言葉選んでよ。 小山くんに少々呆れつつ、自分の席の脇にかけていた鞄を手に取り、肩にかけた。