傷む彼女と、痛まない僕。


 学校という箱は1000単位の人が犇めいている。

 どんなに密室で秘密裡に話そうが、誰かの目に、耳に入ってしまうんだ。

 そしてそれは、あっと言う間にあっけなく広がってしまう。

 きっと、大ちゃん自身の耳にも届いてしまうだろう。

 ・・・大ちゃん、ホントに周りの女子からあんまり良く思われてなかったんだ。

 大ちゃんが、勇気を出してしてくれた告白が、笑いのネタになっている。

 申し訳なくて、やるせなかった。