中庭にやってきた
「あのね、翔くん。
奈々、多分嫌がらせされてる。
あの子ってひとりで溜め込むタイプでしょ。
だから私にも相談してくれない。
いつもいっしょにいるのにね…
何かあるんだったら相談しろって言ってるのになにもない、なんでもない、そう答えるの…
だから私にばれてないと思っている。
奈々の心はもう限界を超えている…
辛そうな姿はいつか押しつぶされちゃいそうでみてらんない…
お願い……翔くん……
あの子を…奈々を助けてほしい。
翔くんならそれができる。
悔しいな〜
何年もいっしょにいるのに、助けてあげられないし、相談してもくれない。
でも翔くんになら奈々は心をひらく。」

