若輩者



「あ、ドン引きしないでね!って言っても無駄か。でもやっぱりかっこよく成長したね。モテるでしょ?今いくつ?私が33で13離れていたから20?」

「ねえコーチ。やっぱり13も年下だと眼中にない?俺、ずっとあなたのことがすきだった。忘れられなかった。今すぐなんて言わないけどいつか、いつか俺と付き合ってください。」

「は…?本気で言ってるの?」

「冗談でこんなこと言わないよ。もしあなたが結婚してるなら淡い初恋の人としてあなたのことを忘れない。でもそうじゃないならあなたを彼女にしたい、それでいつかは俺の奥さんにしたい。」

彼女の顔は呆然としていた。

「ねえ、結婚してるの?彼氏はいる?指輪はしてないみたいだけど。」

彼女ははっきり首を横に振った。うれしくて笑顔になったとき、仲間が呼ぶ声が聞こえた。

「じゃあコーチ、今度ご飯でも行きたいから連絡先教えて?あ、ここで断るのはなしね。断るなら今の俺を知ってからにして」

いまだ呆然としている彼女に連絡先を書いたメモを渡し、仲間の元へと戻った。


まだまだ学生で、酒もつい最近飲めるようになった若輩者だけど彼女を思う気持ちに嘘はない。若いことしか彼女に勝るものはないのなら、それを最大限に活かしたアピールをすればいい。絶対彼女を俺のものにする、決意を固め仲間の元へと走る。


【完】