嫌なアイツ




衛兄の話とかを聞いた父は落ち着きを取り戻し廻りに謝り気を取り直し始める事に成った。


私と父の目と鼻は真っ赤…

二人で顔を見合わせて笑ってると…



[翔?済まないな…親父は愛莉を目に入れても痛く無いくらい可愛がってたから色んな事を思い出して泣いたんだと思うよ。挙式の時間がずれて済まないな…]


衛兄が翔に言ってた


翔は…


『衛兄。気にする事じゃないよ!』


翔は衛兄にそういい衛兄と昶と三人で会場の中に入って行った。



30分遅れで挙式が始まった。



扉が開き父のエスコートで歩く私は父の顔を観て笑顔で歩くと父がまた鼻を啜り泣き出した。

翔の居る場所まで父は絶対に泣かないと扉の前で言ったのにやっぱり泣いてしまった父…

私は父に引かれながら私もまた泣いてしまってた…

父と同じ…

色んな事を想い出しそして父に感謝する気持ちで一杯で…



翔はそんな父と私を観て微笑み優しい目差しで見守ってくれてた。

ようやく翔の側に着くと父が翔に
【娘を…愛莉を頼みます…】

父はそういい私の手を取り翔の腕に私の手をかけた。


『はい。お義父さん大切な愛莉を僕が幸せにします。』


翔は父の顔を観てそう言った。