嫌なアイツ






『ばったりそこの噴水で逢ったからさ!お茶でもしょう!って話に成ってここへ来たんだよ。』

と言ったアイツ。



「二人とも綺麗な子だね。噴水の前に居たらいっぱい声を掛けられたでしょ?」


と言う質問に…



『愛莉さんがナンパされてたんで僕が助けたんですよ!』

と勝手に答えたアイツ。



「貴女は愛莉さんって言う名前なの?」

そう訊かれ…



『由良!ちゃんと紹介するから慌てるなよ!』


と言うアイツに私と海莉は顔を合わせアイツを見た…



アイツは由良と呼ばれた定員さんに…




『こちらが姉の愛莉さん。そして隣りが妹の海莉ちゃん。二人は双子の姉妹なんだよ!』

と私達を紹介した。



私と海莉はこんにちは。と二人で頭を下げて挨拶をした。




「こんにちは。愛莉さん。海莉ちゃん。僕はここのカフェのオーナーをやってます。饗庭 由良って言います。よろしくね。」


そう挨拶をされた。




饗庭 由良 28歳


アイツとはアメリカの学校で同じクラスメイトだったと話した。

アイツの父は外交官の職に付いてるのでアメリカ領事館勤務の時に知り合ったのだと…