嫌なアイツ





3年目の約束を果たした。



そして私はこれから翔と離れる事はもう無いんだ…


泣く海莉を抱き締めそう思った。
そして海莉に…


有り難う。心配を掛けさせてごめんね。



感謝の気持ちを込めて私の可愛い妹、海莉に言った。


【愛莉じゃ~ん!】


海莉がまたワンワンと大きな声を出して泣き出してしまったのは言うまでも無かった。



「愛莉ちゃん!海莉を苛めないでね!俺の可愛い奥さんなんだから!」


由良さんに言われた



『なぁ~に言ってんだよ!一番可愛いのは俺の愛莉だけ!』


翔は恥ずかしげもなくサラっと言ってしまった。




ワイのワイのやってると時間が過ぎ分かれて車に乗り家に帰る事に成った。


久し振りの自分の家に…


何だか躊躇してしまった。




父と母そして田村さんが私達を出迎えてくれた。



母と田村さんは涙を流し…


父は翔に良く帰って来てくれたな!と肩を叩いて喜んでた。



久し振りの我が家の朝食に父、母、兄、昶が揃うのは…

兄は翔にこれから宜しくな!
と何だか親しい感じを覚えた。

昶も翔を兄貴と呼び兄は翔を翔と呼び捨てにしてた。


なんか?
違うよな?