嫌なアイツ




【愛莉ちゃんは遠回しに言われると全く解らないからストレートに何でも言わないとダメだって私が何回も言ったじゃない!】


海莉の言葉にますます意味が解らなく成った私はみんなの顔を交互に観るしか無かった。



『愛莉はこれでいいの!天然だから俺が惹かれてどうしても手に入れたい女だったし誰にもやんないんだよ!』


翔は海莉に向かって言った。



【だってさ…。今さっきの天翔星空の誓いだって愛莉ちゃんプロポーズだと全く気付いて無くて本当に誓いだけって思ってたでしょ?翔さんに初めてプロポーズなんだけど?って言われて驚いてたでしょ?こんな姉で翔さん本当にいいの?大丈夫なの?】


海莉はマシンガンの様に言う。



「海莉?それちょっと言い過ぎじゃ無いか?愛莉ちゃん絶対に傷付くよ…。」


由良さんに言われ私は由良さんの言った言葉に傷付いた。



『二人とも五月蠅いんだよ!!俺が愛莉じゃ無きゃダメだって言ってんだから愛莉じゃなきゃダメなの!他の誰でもない愛莉がいいの!』


翔は海莉と由良さんにハッキリ言い返しさっさと家に帰る様に言った。