嫌なアイツ





翔の誓いの言葉は天の川に届いたかな?


織り姫や彦星はこの言葉をちゃんと受け止めてくれたかな?



私はそんな事を思った。



『愛莉?返事は?』


翔に返事と聞かれ首を傾げた私に…



『あのさ…。俺、今愛莉にプロポーズしたんだけど?』


翔の困った顔を観て私はプロポーズ!?


と驚いた顔をすると



クスクスと笑い声が何処か?から聞こえて来た。



『由良に海莉ちゃんだろ!隠れて無いで出て来たらどうなんだ?』


翔の言った言葉にまた驚いた私。



【バレちゃってたのか!残念…。】


そう言って姿を現わしたのは帰った筈の由良さんと何故か?海莉が一緒に居た。



「翔ごめん!!覗き見するつもりは無かったんだけど…」


由良さんが首をすくめ顔の前で両手を合わせ翔に言った。



【由良?気にしない気にしない!どうせ愛莉ちゃんの事だからなぁ~んも解ってないと思うから私達が加勢に来たんだから…】


海莉がまたちんぷんかんぷんな事を言った。



私が首傾げると…



【翔さん…。こんな姉でいいの?止めるんなら今の内だと思うんだけど?愛莉ちゃんは本当に天然だから…】


海莉は失礼な事を言った。