『愛莉…。頼むから泣かないで…。』
私は泣いてた…
翔はカイザーとジュリアを連れてた。
カイザーとジュリアはお座りをしたまま尻尾を振って待ての状態に成ってた。
「愛莉ちゃん俺はここに着くまで待っててね。って確か言ったよね?何で到着を待とうとせずに何処か?へ行ってしまおうとするの?」
由良さんの言葉にも返事を返せないままでずっと翔だけをただ見詰めてると…
『愛莉?俺は幽霊でも何でもないよ?幻でも無いし…』
翔はそう言うとカイザーとジュリアの紐を離しGO!と命令をした。
ご主人に命令されたカイザーとジュリアは私目掛けて走って来て私に飛び掛かって来た。
バランスを崩した私はそのままカイザーとジュリアに倒され顔を舐めまくられ身動きが取れなく動く事が出来なかった。
『カイザー。ジュリア。もういいよ。待て!』
翔の号令と共にピタッと動きを止めるカイザーとジュリア。
さすがにご主人の言う事を良く聞くと思ってしまった。
『愛莉?いつまでそこに寝転んでるつもりなの?』
翔は私の手を取り立たせてくれた。
そしてそのままぎゅっと抱きしめ…


