嫌なアイツ





もう少ししたら24日に成る…



あの丘に行き椅子があったのでそこに座り空を眺めた。

綺麗な夜空を眺めながら私は24日に成った事を確認した。



はぁ~

24日に成ってしまった…



私は椅子から立ち上がる事もせず椅子に座り宝石の様なちりばめられた綺麗な星達を飽きる事なく眺めた。


そして涙が止まらなく成った…


翔が居なく成って約1年。

私はよくここまで頑張ったと自分で思った。


いつも翔の事だけを考え一日、一日を大切に過ごした私は今日、翔がここへ来なければ翔を諦めそして忘れる事を夜空に誓った。


流れ星が何度も流れその間に私は何度も流れ星を眺めながら星に願いをかけた。


翔が私の元へ戻って来る様に…


そして今日、翔に逢える様に…



私は空を仰ぎ瞼を伏せ翔の姿を脳裏に浮かべ瞼に映し出し翔に語りかけた。

返事が無いのは当たり前なのに…



ずっと座って空を見上げてる私を不審な人だと思ったのか?警察の方が私に声を掛けて来た。

もう夜中の2時を回ってると教えてくれた警察の人に私は駐車場に車がありもう少ししたら帰ると話をした。


本当は帰る気なんて全く無かった。