嫌なアイツ





そう…


明日私は由良さんの事務所に行く。



その時に一緒に持って行けば問題は無かった筈なのに…

なんで気付かなかったのか?


送った後に気が付くなんて…


どんだけ私は動転してたんだ?

と我ながら笑えた。




送ってしまった以上返してとも言えないのでまっいいか!

と思い私はキーパーの中が汚れてたので掃除を始めた。



バイトの子達が嫌な顔をした。



花を綺麗に保つのはまず掃除から…

それが基本だから…


その基本を守ら無かったら花は正直だから直ぐに萎えたり枯れたりする。


黴菌が花筒の中で繁殖するから二日に一回は花筒を洗剤で洗い花を水きりしてキーパー内に戻す。



いくらいい花を入れてても基本が出来て無かったら一緒。



バイトは私の作業の速さに驚きそして謝って来た。


目を離したらこの有様…

母は一体なにを観てるんだか…



まっ明日、母と逢うからその時に言えばいい事だからバイトには笑顔でちゃんとする様に話をして私は仏花や墓花が出来て無かったので創り始めた。


榊も三宝も綺麗に掃除をし花紐で括り直した。