〔愛莉…。あんた一体どうしちゃったと言うの?翔君が居なく成ってから本当に貴女おかしいわよ?海莉とも由良君とも余り喋ってないみたいだし…。家にも帰って来なく成っちゃって…。海莉と由良君と翔君の事でなにか?あったの?〕


母は聞いてはいけない事を私に聞いてきた。



〔愛莉?貴女が翔君の事で心を痛めてるのは廻りの私達にも痛い程、伝わって来てるわよ…。廻りに迷惑を掛けたく無いから無理に明るく振る舞ってる事もね。私もお父さんもそんな愛莉の姿を観たく無いのよ…。いつもの愛莉に戻って欲しいのよ…〕


母は涙目に成り私の顔を観た。



私は…

私はそんなに辛そうで哀しそうで耐えてる様に観えて写ってると言うの?


確かに耐えてる…

でも耐えないと…



自分を偽らないと…


壊れてしまう…


壊れたら最後…


私はもう立ち直る事も出来なくなる…



翔の事だけを考え翔の事だけを想い自分の世界に閉じ籠ってしまう…

この世界とは違う世界で私は翔だけの夢を観てそこから出れなく成ってしまう…

そう成ると今以上にみんなに迷惑を掛けてしまう…



それだけはしたくない…


だから…

だから私は…