嫌なアイツ





確かに消印は近づいて来てるよ…



少し怖いと思ってるけど…

誰だか?解らないんだからさ…



でも由良さんはいい解釈をするな…

私はそう思った。



「これは誰が送って来てるのか?確かめるチャンスでもあると思うんだけど?」


由良さんは簡単に言ってくれるけど…



私は正直、本当に怖いと思ってるのに…

誰とも解らない得体の知れない人から私にメッセージなんて有り得ない…

翔だと言う証拠もどこにもない!

私が勝手に思い込んでるだけの話なのに由良さんは本当に何ていい解釈をするのだろう…

そう思った。



「愛莉ちゃん!この消印が今週末に届いた一番最後の絵葉書なんだよね?」


由良さんの問いに私はそうだよ!と返事を返すと…



「愛莉ちゃん。本当にこの絵葉書やカードを送って来てる相手は翔かも知れないよ…」


由良さんは一番最後に届いた絵葉書を観て私に言った。



「この並べた絵葉書やカード類は俺と翔が二人で行った場所でこのカードは俺達4人で行った場所のカードなんだよ!」


思いもよらない由良さんの言葉に私と海莉は由良さんに掛け寄りそして由良さんが言う4人で行った場所のカードや絵葉書等を分けてみた。