嫌なアイツ





私は海莉の部屋を出て下に降り…



上着を着て外へ出た



きっと…

きっと今日は星が綺麗に見える…




外に出ると…

星は私にまた来たねと言ってるみたいだった。

きらびやかに光る星達に私は見守られてる様な錯覚に陥る…

雲一つない…

きらびやかに輝き光る星達…


玄関前の階段に座り空を見上げ私はまた色んな事を考えた。


自然の中で一人ポツンと座り夜空を見上げ輝き瞬く星達を飽きる事なく眺め私のこの24年の人生を振り返った。

私は一人になるといつもこんな事を考える癖がいつの頃からか?ついてしまってた。


考え悩んでも星達や自然、地球からみると私はちっぽけな人間…

いつも何で?そんなに悩んでるの?と言われてるみたいな感じになる…


ここに居た時もずっとそうだった。



『愛莉?風邪ひくから中に入れば?』


翔の声がした。



私は夜空を見上げたまま翔に後すこしだけ…

ここで星をみてたいから…

そう答えた。



翔は私の後ろに座り私を股に挟み自分の着てる上着の中に私を包み後ろから抱き締めた。


背中がとても温かく成った。