嫌なアイツ





こんにちは。
と立ち挨拶をした。



〔びっくりした。誰だか?一瞬、解らなかったよ!〕

と翼さんが話した。



私は忙しい中、妹の海莉と饗庭さんの挙式に参列してくれてありがとう。
と頭を下げ言った。



〔海莉ちゃんと由良先輩の結婚式だから絶対に何があっても出席するよ!〕

笑って答えた翼さんに私が手術が入ってたどうするの?
と訊くと…


〔そんなの決まってるじゃないか!人に任せるよ!〕


その答えに私が笑うと翼さんは…


〔少しずつでも自然に笑える様に成ったんだね…。安心したよ。〕

と翼さんが言った。



言われてる意味は解ってた。


私はずっと今みたいに自然に笑う事が出来なかった…
翔の記憶が無く成って以来ずっと…


翼さんはそんな私をずっと観てた。


だから今の言葉が出て来るんだ…



〔今日は本当にお招き頂き有り難う。楽しませて貰うよ!〕

翼さんはそう言って受付に行った。