携帯がけたたしく鳴った。
母からで屋上に居てると告げた私に親戚の挨拶があるからさっさと戻ってこいと言われた。
邪魔臭い…
親戚に挨拶なんて…
私は涙を拭き気合いを入れて控え室に行った。
案の定…
言われるのは今度は姉の愛莉の番だな!
うるせぇ~てんだ!
私の事なんかほっといてくれ!!
って話!
これがあるから親戚なんか嫌い!
人の気持ちを知らないから…
平気で言って来るから…
あぁ~
やってらんない…
私は親戚達の輪から抜けて受付前の椅子に座った。
そして親達が話をしてる輪を眺めてた。
父と母は私に早く結婚しろとは言わない
まだ24歳なのに…
まだこれから色んな経験や知識を積まないと一人前の大人とは言えないから…
それに…
私はきっと誰とも結婚しない…
翔以外の人となんて考えた事が無かったから…
向こうに居る親達の輪を観て思った。
〔愛莉ちゃん?〕
ふと声を掛けられそっちを見ると…
翼さん…
翼さんに翔の記憶が無く成った時に告白され返事をしないまま今まで普通にして来てたけど…


