嫌なアイツ





門を出ると…



・・・・・・・・。



見慣れた車を発見…


車の前で礼服を着て車に寄り掛かる翔の姿が目に入った。



『ようやく出て来たね。車で迎えに来たんだよ!由良が車を止めるスペースは確保してあるからって連絡を貰ってさ…』


そう言う翔に…


私の目は点に成ってた。


まず格好いい!!
そう思ってしまった


バカな私…



翔は私の手を取り扉を開けた。
私はお尻を先に座席に着けその後、座席の下に足を揃えて車の中に入った。


翔も運転席に回り車に乗り式場を目指して車を発進させた。



懐かしい車のシートの感覚…


私は手で革張り成ってるシートを触ってた。


ホテルに着き…



翔が先に車から降り私の方へ回りドアを開けて私の手を取り車から降ろしてくれた。

翔はボーイさんに名前をいい鍵を預かっててと言って私の手を引きホテルの中へ入って行った。

みんなからの視線が痛い…

嫌だ…

私が足を止めると…



『どうしたの?早く行くよ!』


翔は私の手を引っ張り強引に歩いた。


私が一人で歩けるから手を離して!

と言うと…


『迷子に成ったりナンパされたらヤダから離さない!』


翔は力強く言った。