嫌なアイツ





みんなで家の中に入ると…



〔翔君?〕

母の驚いた顔…


無理も無いよね…


『今晩は。夜分遅くにお邪魔してしまって済みません…』


頭を下げ母に挨拶をする翔。



〔いっいえ…〕


動揺を隠せない母…



海莉はリビングへ案内した。

私は荷物があるからと言って螺旋階段を上がり自分の部屋へ戻って来た。

荷物を机に置き…

ベットにダイブする



疲れた…


私はまたそのまま寝てしまった。




『愛莉?』

…………………。

『愛莉?』

…………………。

『愛莉?』

…………………。

翔なの?

それとも誰?

私の名前を呼ぶの…




私は目が覚めた。

目を擦り脇に置いてある時計を観て…


まだ4時…

私は何を思ったのか服を着替え鞄と車のキーを持ち階段を降り玄関で靴を履き家を出た。

駐車場へ行き車に乗り翔と行ったあの丘を目指し車を発進させた。

車の音に気が付いた母が出て来て行き先を訊かれたけど直ぐに戻るといいあの丘を目指して車を走らせた。

丘の駐車場に車を止め歩いてあの丘へ…


まだ辺りは真っ暗…


さすがに寒い…